お正月遊びお手玉!歴史や意味、遊び方を紹介

お正月

お正月遊びでも遊ばれるお手玉。子供の頃に一度は遊んだ経験があるのではないでしょうか?

そんなお手玉について解説していきます。

お手玉の歴史

お手玉の起源

お手玉の起源とされているのは、紀元前5世紀に古代アナトリア半島(トルコ)のリディア地方を中心に栄えた国のリディア人によって発明されました。ギリシャにある世界最古の遊び「アストラガリ」は寄せ玉と言われていて、当時は羊の距骨(かかとの骨)を使って遊ばれていたようです。

この遊びがシルクロードを渡ってインドや中国にも伝えられましたが、アジアでは距骨の代わりに身近にある小石を使うようになり「石なご」と呼ばれる遊びになりました。この石なごも遊び方は寄せ玉でした。

同じような遊びが東はポリネシア、日本、韓国、中国、中央アジアなどに伝わり、西はヨーロッパ、アメリカ、ブラジル、チリなどへ、南はアフリカ、オーストラリアへ、北はアラスカ、シベリアへそれぞれ伝わっていき、道具は違いがあるものの世界各国でお手玉が遊ばれるようになっていきました。

世界最古のお手玉

お手玉遊びに使われていた道具で最も古いものは、黒海周辺の遊牧民の遺跡から見つかったもので、羊のかかとの骨(距骨)で親指大の大きさのものです。

現在でも、中国やモンゴル、オーストラリアやヨーロッパなどの10ヵ国以上の国々で羊の骨を使って遊ばれています。

日本のお手玉の歴史

日本にお手玉が伝わってきたのは、今から1300年前の奈良時代の頃に中国から伝わってきたとされています。当時は身分の高い人々の遊びで、聖徳太子も遊んでいたとされていて、法隆寺の宝物に「石名取玉」と呼ばれる16個の水晶玉が保管されています。

一般庶民に広まったのは平安時代になってからとされており、石を使った「石なご」という呼び名でお手玉遊びをしていた記録が残っています。

そして江戸時代になると、皆さんも知っている布のお手玉が登場しました。当時は布の中に粟、ひえ、大豆などを入れお手玉にしていました。この布のお手玉が広まっていく事によって、石を使った石なご遊びは姿を消していきました。

その後昭和時代にかけて、お手玉の中身が小豆や数珠球に代わっていき、現在ではプラスチックの成形原料に使われる樹脂ペレットを中に入れるのが主流になっています。

お手玉の効用

お手玉はただ遊びとしてだけではなく、いろんな効用が期待できる遊びなんです!

脳を活性化する

お手玉は人間の五感の内、触覚視覚聴覚を使った遊びで、さらに瞬間的な判断が必要になる遊びです。お手玉をしてこれらの感覚が使われることで、脳の前頭前野が刺激され活性化されるので、集中力がアップして認知症予防にも効果があります。なので、高齢者施設でもお手玉遊びをされている所が多くなっています。

脳をリラックスさせる

人間の耳や目、手や足などは毎日使われていますが、左右がバラバラの動きをしています。そのバラバラの動きを脳が情報をまとめているので、脳は毎日ストレスを感じています。しかしお手玉は、左右両方使う遊びなのでバランスがとれ、脳に与えるストレスが減ります。なのでストレス解消にはもってこいの遊びなんです!

お正月にお手玉をする意味

お手玉はただ遊ぶだけではなく、お手玉を作る際には裁縫の技術が上達しますし、お手玉をする際には正座で行っているので、行儀作法も身に付くことから女の子のとても好まれていました。

お手玉は遊ぶだけではなく、遊びを通して礼儀や作法を祖母から孫娘へ代々受け継いでいく事を意味する「隔世伝承遊び(かくせいでんしょうあそび)」と呼ばれる遊びの代表例です。

また手先を使うお手玉遊びは、手先を使うため脳が刺激され集中力が増します。昔から日本人は手先が器用と言われているのも、お手玉の効果も関係していると考えられています。最近では、子供の脳を活性化させるためや、高齢者のボケを防止する目的でも遊ばれています。

老若男女問わず日本の伝統を受け継いでいく遊びで、さらに手先を使うことで脳が活性化される事から、新年から脳をすっきりさせいいスタートを切れるように、毎年恒例のお祝いであるお正月の遊びとして定着していったのではないでしょうか。

お手玉の種類

実はお手玉の形には「座布団型」「まくら型」「俵型」「かます型」の4種類があるってご存じでしたか?それぞれ簡単に解説すると

  • 座布団型・・・昔からの伝統的な定番の形。「日本お手玉の会」での競技用として、国際公認規格になっています。可愛らしく馴染みがあるので人気があります。
  • まくら型・・・昔の枕のような直方体の形をしているのでまくら型と言われています。まくら型も座布団型同様、昔からある定番の形です。
  • 俵型・・・・・お米の俵の形をしていることから、俵型と言われています。こちらも座布団型同様定番の形です。
  • かます型・・・かますとは、昔穀物や石炭や塩を入れるのに使われていた俵袋の事で、巾着袋のように口を絞った形をしていて、かますに似ていることからこの名前になったようです。

以上のような特徴があります。また、中身の素材によっても音や感触が違ってくるので、購入する場合には実際にもって遊んでみて、自分好みのものを見つけてみてください!

お手玉の遊び方

お手玉の遊び方について解説していきます。

昔のお手玉の遊び方

古くからお手玉の遊び方には、「投げ玉」(振り技)と「寄せ玉」(拾い技)の2種類がありました。

投げ玉(振り技)

いくつか用意してあるお手玉を、手で上に投げあげて遊ぶです方法です。みなさんもお手玉と言えば思いつくのは、この遊び方なのではないでしょうか。

寄せ玉(拾い技)

いくつか用意してあるお手玉を床(地面)にばらまいておき、手元に1つお手玉(親玉)を持っておきます。手元にあるお手玉を上に投げ上げている間に、床にばらまいてあるお手玉を取っていったり、手で作った橋の下をくぐらせたりして遊ぶ方法です。

現在のお手玉の遊び方

現在のお手玉の遊び方も昔とほとんど変わりません。皆さんがお手玉と聞いて思い浮かべるのが「ゆり玉」と呼ばれる、2個以上のお手玉を使って投げながら回す遊びなのではないでしょうか?

でもこのゆり玉は初めてやる人にとってはなかなか難しいんです。なので「ゆり玉」が出来るようになるためのステップを紹介します。

ステップ1

  1. 片手にお手玉を持ち真上へ投げ上げます。
  2. 投げ上げた手でお手玉をキャッチします。
  3. これを繰り返します。

ゆり玉は両手を使うので、左右どちらの手でも出来るように練習しましょう。

ステップ2

  1. 片手にお手玉を持ちます。
  2. お手玉を持っていない方の手の方に投げ上げます。
  3. 投げ上げた反対の手でキャッチします。
  4. これを繰り返します。

ここでは、お手玉を投げ上げる高さ・角度が一定になるように投げ上げる練習をしましょう。投げ上げる高さ・角度にばらつきがあると、お手玉の数を増やしたときにリズムよくできなくなってしまいます。

ステップ3(お手玉2つでゆり玉)

ステップ1,ステップ2が出来るようになったらいよいよゆり玉です。

  1. 両手にお手玉を1つずつ持ちます。
  2. 片方のお手玉を反対の手の方へ投げ上げます。
  3. もう片方の手に持っているお手玉を、投げ上げた手に持ち変えます。
  4. 落ちてきたお手玉を空いた手でキャッチします。
  5. これを繰り返します。

ここでのポイントは、ステップ1,2で練習したように、高さ・角度を一定にして、リズムよく出来るようにすることが大事です。

ステップ4(片手でお手玉2つ)

ここから難易度が上がって、片手でお手玉を2つ使った遊び方です。

  1. 片手でお手玉を2つ持ちます。
  2. 1つを投げ上げます。
  3. 投げ上げたお手玉が落ちてきたら、もう1つのお手玉を投げ上げます。
  4. 落ちてきたお手玉を取ります。
  5. これを繰り返します。

ここでのポイントは一定のリズムはもちろんですが、2つ目のお手玉を投げ上げるときに、そのまま投げ上げると1つ目に投げ上げたお手玉にぶつかってしまうので、投げ上げる手の位置を少しずらして投げ上げるようにするのがポイントです。

これもできるようになったらさらに難易度が上り、お手玉を3つ使ってゆり玉をします。これには2通りのやり方があるのでそれぞれ紹介します。

ステップ5-1(お手玉3つでゆり玉)

  1. 左手に2つ、右手に1つお手玉を持ちます。(右手に2つ、左手に1つでも可)
  2. 左手のお手玉を1つ右上に投げ上げます。
  3. 投げ上げたお手玉が落ちてくる前に、右手のお手玉を左上に投げ上げます。
  4. 最初に左手で投げ上げたお手玉を右手で取ります。
  5. 右手で投げ上げたお手玉が落ちてくる前に、左手のお手玉を右上に投げ上げます。
  6. これを繰り返します。

ここでのポイントも今までと同じように、高さ・角度を一定にしてリズムよくすることです。お手玉の数が増えると慌ててしまってリズムよくできなくなってしまうので、慌てず落ち着いて出来るようにしましょう。

ステップ5-2(お手玉3つでゆり玉)

  1. 左手に2つ、右手に1つお手玉を持ちます。(右手に2つ、左手に1つでも可)
  2. 左手のお手玉を1つ右上に投げ上げます。
  3. 投げ上げたお手玉が落ちてくる前に、左手のもう一つのお手玉を同じように投げ上げます。
  4. 右手のお手玉を左手に渡します。
  5. 落ちてきたお手玉を右手で受け取ります。
  6. これを繰り返します。

お手玉3つを使ったゆり玉はどちらのやり方も難しいため、かなり練習が必要になりますが、出来るととても達成感が味わえるので、是非チャレンジしてみてください!

いかがでしたか?お正月はみんなでお手玉で楽しみながらましょう!

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